Raspberry Pi 3 を入手したので,Windows10 IoT core をインストールして Lチカまでを試してみました.

Raspberry Pi とは

raspberrypi3_001Raspberry Pi (ラズベリー パイ)は,イギリスの Raspberry Pi 財団により開発されている,ARM プロセッサを搭載したシングルボードコンピュータで,もともとは学校等でのコンピュータ科学の教育促進を目的として開発されましたが,安価で小型・OS 等も準備されており取り扱いも容易なことから,今や電子工作等にも幅広く利用されており,日本でも秋月電子はじめ各種通販サイト等で手軽に入手可能です.
Raspberry Pi には各種モデルが用意されていますが,現在では Raspberry Pi 3 が最新版となっており,64bit/1.2GHz動作クロックの CPU をはじめ,Wi-Fi/Bluetooth 搭載など非常に高性能なものになっています.今回はこの Raspberry Pi 3 を入手したので,Windows10 IoT core をインストールし,外付け GPIO での LED チカチカまでを試してみました.

Windows10 IoT core のインストール

Windows10 IoT core の Raspberry Pi へのインストールは,Raspberry Pi 財団から配付されている NOOBS と呼ばれる Raspberry Pi 用の OS インストーラを使用して行ないます.NOOBS を使うことで,Raspbian をはじめとする各種 OS を Raspberry Pi にインストールすることができます.詳細については,Microsoft のサイトにも手順が解説されていましたので,こちらに従ってインストールしていきます.raspberrypi3_004

  1. こちらのサイトから NOOBS (zip ファイル)をダウンロードし,解凍したファイルをすべて Micro SD カードにコピーします.
  2. 必要ファイルをコピーした Micro SD カードを Raspberry Pi 3 のカードスロットに挿入しておきます.
  3. OS 設定時に必要となるキーボード・マウス・ディスプレイと,(あれば)Ethernet 経由でネットワークに接続しておきます(起動後に Wi-Fi 接続の設定を行なうことも可能です.)
  4. Raspberry Pi 3 に電源を入れます.Raspberry Pi 3 は他のモデルに比較して消費電力が大きいため,5V 2.5A クラスの電源(可能なら専用 AC アダプタ)と電圧降下の少ない電源ケーブルが必要です.)
  5. 右の画面にて,必要ならば “Wifi networks” をクリックして Wi-Fi の設定を行ない,OS のリストからWindows 10 IoT Core を選択し,”Install” をクリックします.

サンプルから LED チカチカを実行

無事に Windows10 IoT core が起動したら,LED 点滅のサンプルプログラムを動かしてみます.
raspberrypi3_012raspberrypi3_011回路はこちらのページにあるとおり,Raspberry Pi 3 上のピンヘッダに出ている GPIO を利用します.サンプルプログラムではGPIO5 が使用されますので,ピンヘッダの 29番ピンを LED に接続しておきます.
“チュートリアル” 画面から,”LED の点滅”を選択し,”ボードを点滅させる” のすぐ下にあるボタンを押すと点滅が開始します.下のスライダを動かすと点滅間隔を最大1秒まで変化させることができます.

以上,OS のダウンロード・インストールから GPIO の動作確認まで,大きな問題なくスムーズにできました.ここからは Windows10 IoT core 上で動作するアプリケーションの開発を勉強していきたいと思います.

参考

本家 Raspberry Pi のサイト:NOOBS や各種 OS のダウンロード,ユーザコミュニティなど.
Microsoft の Windows 10 IoT Core のサイト:Windows 10 IoT Core のインストールから動作確認までの詳細手順.